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6 |
100625_自称魔性のをんなに言い寄られたクリスマスイヴ_Nyanco
赤魔性を呑むたび想い出す人がいる。
やまちゃんは男だが酔いが廻ってくるとだんだんオネエ言葉になってくる。
そんなやまちゃんは昼は食堂、夜は居酒屋をひっそりと営んでいる。
酒席のときは(頼んでもいないのに)お相手してくれる。
「ネエ、Nyancoちゃん、これ嫌い?まずかったの?ネエまずかった?」
「んにゃ、ンまいンまい、やまちゃんうめえよぉ~」
「あら、そぉーお?よかった。Nyancoちゃんエビチリ好きっていうからサ、作ったのよぉ~」
「Nyancoちゃん、モツ嫌いでしょ」
「ひえー、モツが嫌いだってこと何でわかったン」
「だってサこの前モツ煮ぜんぜん手をつけなかったから、あたしわかったの、Nyancoちゃんモツが嫌いだってこ・と」
「俺のカカアよりよくわかってんじゃん」
「そんな女と別れてサッサとあたしと一緒になんなさいよッ!」
酒が入るとやまちゃんは多弁になる。
「Nyancoちゃん、今日あたしが特別な焼酎プレゼントするから呑んで」
お湯割りにして呑んだらびっくりした。
こんなに旨い芋焼酎があったのか、と。
やき芋用の紅東(赤芋)を使ってることを聞いて、なるほどと唸った。
赤魔性のことをを教えてくれたやまちゃんの店は今はもう潰れてない。
赤魔性を呑むたび想い出す人がいる。
やまちゃんは今どうしているのだろう。
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