「メソポタミア」さんの「デリーカレー やや辛口」についてのクチコミ・評価

メソポタミアさんの評価

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ほぼスープ
地元に銀座デリーから嫌々暖簾分けされたお店がある。
本家とは少し毛色の違う独自路線を貫いているのだが、そこのシェフが変わって不味くなってしまった。
あ〜あの味はもう幻か…とガッカリしていたが、実は本家から出ている当品が似た味である事が判明。独自路線とは言え一応本家のレシピに近い物を作っていたのだ。

お味はと言うと、その辺のインドカレーより断然ネイティブだ。
シャバシャバなスープ状で、具は摺り下ろした玉葱の繊維だけ。スパイスの細かい粒子が沢山目視できるが、通常のカレーと比べると有り得ないほど質素である。
クリアで透明感があり、ソルティ。ヒリヒリ感と痺れ感が両立する爽やかな辛さがクセになる。
塩水のような中から一口ごとに舌が旨味を感じ取り、最後には“こんなカレーはデリーにしかない！”と称賛に終わる不思議な美味しさである。

シャバシャバなのでナンには絡まず、硬めに炊いたご飯にサラリと掛けながら頂くのが良い。
粗野でスパルタンな本場の雰囲気を味わえる。

何とも表現しづらい独自の味だ。所謂普通のカレーを想像していると100％裏切られる。
好みはあるだろうが、ハマる人はハマるネイティブさが魅力である。