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メソポタミアさんの評価
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甘さと酸味のメリハリ
芝寿しとは、北陸では知らない人はいないであろう金沢の持ち帰り寿司専門店である。
笹寿司が有名だが、一日位なら常温で保存できるようなお弁当や巻物、ちらしなども扱っている。
こちらの大名巻は昔ながらの太巻きを少し太く豪華にしたもの。干瓢・椎茸・きゅうり・卵焼・高野豆腐などの定番の具に加え、穴子と蒸海老が入っており、1/2本で400円ほどだっただろうか。
私はこういう定番の甘い太巻きが好きなので飛び付いたが、まあ若者には全く魅力的に見えない品だろう。
歯応え良く煮付けられた干瓢と椎茸は昔ながらの甘さであり、その甘い味が全体の味として印象に残るが、きゅうりのサッパリ感と穴子の風味が一口ごとに違う表情を与え、金沢らしいキリッとした酢飯が甘味の暴走を食い止める。
うん、よく出来た品だ。
奥深い太巻きの世界でこれはなかなかレベルが高い。
具もたっぷりで食べ応えがあり、しかしクドい印象はなくスッキリ食べ終われる満足な太巻き、この良さや違いが分かるようになればこそ本当の寿司通だ。
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コメント(2件)
出汁が染み込んだ甘めのかんぴょうに椎茸は馴染み深い食材ですし、穴子とえびが入ってそのお値段とはかなり良心的なのでは?
メソポタミアさんが仰るように具材と酢飯のバランスが何とも魅力的ですね、その本質が分かるようになりたいものです。
自分でわざわざ買うようになったのは確か34歳頃でしたが、それまでは太巻きなんて完全に馬鹿にしてた位で。ところがある日急に食べたくなり、それ以来、色んな太巻きを食べ比べています。
例えば近所のスーパーのを食べ比べるだけでも全然違ったり、高級店のが案外美味しくなかったり、自分で作ったら散々だったり、具の配置が違うだけで印象が変わったり、とにかくニッチで面白い世界なのです。
確かへんみさんがお住まいの兵庫県に超有名な行列のできる太巻きがあると聞いた事があります。
それがすっっっごく食べてみたい物の3本の指に入ってます(笑)
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