ファミマ「ファミマのからあげ」とローソンの「からあげクン」
2016年5月17日、ファミリーマートのホットスナックコーナーにローソンへの挑戦状が並べられました。
それはローソンの「からあげクン」と同じく、紙カップ入りの一口から揚げ。
その名も「ファミマのからあげ」、ファミチキなどと同様ファミリーマートブランドを前面に押し出したネーミングに自信が表れています。
名前だけでなく味のほうも伝説のから揚げ専門店、中津からあげ「もり山」監修と大変な気合の入れようです。
となると気になるのは、はたしてどっちがうまいのか。
そこでこの場を借りましてファミマ対ローソン“一口から揚げカップ”対決を執り行いたいと思います。
手軽につまんで食べるのによし
ではまず挑戦を受ける側、おなじみ「からあげクン」から見ていきましょう。
一口サイズのから揚げが5個入った、今年30周年を迎える人気者です。
一つ一つがすっきり丸い姿で食べやすそう。
醤油とにんにくが利いてます
対する「ファミマのからあげ」、塩味もありますが今回はしょうゆ味をチョイスしました。
これは「もり山」がファミマのために書き下ろした特製レシピを使用。
鶏肉を3種類の醤油とニンニク、生姜が入ったたれに漬け込んで、本場中津のからあげを思わせる味付けとなっています。
1円当たりの重量も1.4倍
並べてみると大きさの差がよくわかります。
「ファミマのからあげ」は「からあげクン」の倍以上の大きさがあるように見えますね。
「からあげクン」は文字通り一口サイズですっきり丸く、「ファミマのからあげ」は醤油色に染まったゴツゴツした姿がいかにも“から揚げ!”という感じです。
5個入りの「からあげクン」に対して「ファミマのからあげ」は4個入りですが、1個の大きさがこれだけ違うとむしろ「ファミマのからあげ」のほうが1パック辺りのボリュームがありそう。
実際重さを量ってみると、「からあげクン」が正味85g、「ファミマのからあげ」が正味134gとおよそ1.6倍ほどにもなっていました。
さらに値段も加味すると「からあげクン」は216円(税込)で1gあたり2.54円、「ファミマのからあげ」は240円(税込)で1gあたり1.79円。
ボリューム・コスパとも、完全に「ファミマのからあげ」の圧勝です。
“から揚げ”対“ナゲット”の様相
では中身は、そして味はどうなっているでしょう。
スパッと真っ二つにして中を見てみると、「ファミマのからあげ」は色の濃いモモ肉。
たれが芯まで染み込んでいるのでしょう、赤い油が切り口から滲み出しています。
漬け込まれた肉はハムのような歯応えになっていて、ひと噛みごとに濃厚なたれの味、そして旨味と肉汁があふれ出してきました。
しっかり効かせたニンニクの香りもなんとも食欲をそそりますね。
一方で「からあげクン」は真っ白。よく見ると絹挽きのミンチのようにも見えますが、一枚の胸肉から作られているのだとか。(※5月20日一部表現を修正しました)
プリッとした歯触りから滲み出すのはクセのないすっきりした旨味。
香りも軽くスパイスを効かせた香ばしさです。
濃厚こってり、“ザ・から揚げ”と言っていい「ファミマのからあげ」ですが、それだけにちょっと味が濃すぎてもたれちゃう、なんてこともあるかもしれません。
食欲をそそるニンニクの香りも、人と会うときは考え物。
そんなときは味わいも香りも軽くスマートな「からあげクン」がぴったりです。
お手軽お気軽「からあげクン」、ガッツリいきたい「ファミマのからあげ」、シーンにあわせて選べるおいしさ。
選択肢が増えたのはうれしいことです。
有名店のおいしさを高いコスパでまとめ上げた「ファミマのからあげ」、これは絶対に買いの一品間違いなしというところ。
でもこのおいしさとコスパをどうやって実現させたのでしょう?
もちろんさまざまな企業努力あってのことでしょうが、おそらくその重要なファクターだと思われる事実が1つ。
「からあげクン」はそのパッケージにもあるとおり“国産若鶏100%”なのですが、「ファミマのからあげ」はタイ産の鶏肉を使用し、タイで加工されています。
これがコストを大幅に引き下げ、おいしさとコスパの両立に一役買っているのです。
ちなみにカロリーも「からあげクン」238kcalに対して「ファミマのからあげ」410kcalと約1.7倍なので、気にしてる人は要注意。
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